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アメリカでは人工毛植毛が禁止され、自毛植毛が認可されている理由

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「植毛」とはその名前のとおり、田植えのように頭皮に髪の毛を植えつける方法です。
直接髪の毛を頭皮に植えつけていくため、施術が成功すれば植えつけた髪の毛の本数が増えるわけなので薄毛の解消にはなります。カツラなどのように、髪の毛がずれたり外れたりする不安や心配の必要がありません。
植毛には「自宅植毛」と「人工毛植毛」の2種類の方法がありますが、どちらも育毛や増毛と違って医療行為であるため医師の手によって実施されなくてはならないと、法律で決められているのです。これは、人体の安全などの観点から一般の人が医療行為を行うことを禁止するために定められています。それだけ植毛は人体にとって負担になる施術といえるでしょう。
それでは人工毛植毛と自宅植毛のそれぞれの特徴を説明していきましょう。

oアメリカでは禁止されている「人工毛植毛」
「人工毛植毛」とは、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維でできた「人工毛」を頭皮に植え込んでいく植毛法です。日本で開発された技術で、かつては日本で植毛といえば人工毛植毛をイメージする人も多くいました。
人工毛植毛では、希望どおりの毛髪の量を増やせるばかりか髪の毛の長さも自由につくれるので、好みのへアスタイルを実現することができます。ただし、リスクはつきものでトラブルが多いのも事実です。植毛先進国といわれるアメリカでは法律で人工毛植毛が禁止されています。刺青は問題なしと認められているのに、人工毛植毛はダメというところが面白いところです。ヨーロッパでも人エ毛植毛は問題祝されています。
わが国でも、人工毛植毛は「日本皮膚科学会の男性型脱毛症の診療ガイドラインでは最低ランクのDランク。つまり行わないように勧められるのです。これは人工毛植毛は行わないようにという意味です。なぜ、人工毛植毛はアメリカでは禁止され日本での評価も低いのでしょうか。
私たち人間の体には、体内へ侵入してくる異物などから身を守るために免疫システムが備わっています。このような異物には、ばい菌やウイルスなどの微生物、寄生虫、ガン細胞さらには移植された臓器や組織などが含まれます。人工毛も当然のことながら異物です。

免疫システムは体の一部であるもの「自己」とそうでないもの「非自己」とを区別します。非自己として認識された物質は、体の免疫反応を刺激し異物を体外に追い出そうと作用します。
異物である人工毛は体外に排出されようとするため、抜けやすくなっているのです。せっかく植毛をしても少しずつ抜け落ちていき、1年もすれば60一70%がなくなってしまうといわれています。せっかく植えた毛がなくなってしまうため、見た目を維持するためには年に何回も繰り返し植毛をしなければならなくなるのです。さらに、人工毛が抜けるだけでなく、免疫反応がより過剰になってアレルギーを起こすケースもあります。
抜けやすい人工毛をなるべく抜けないようにするためには、頭皮の奥深くまで差し込んでしっかりと固定する必要があります。ところが人工毛が切れると、皮膚の中に根元だけが残って取り出すのが困難になるという問題も起こるのです。
また、毛髪は年日少しずつ伸びることで、毛髪の根元にたまった汚れや垢、ほこりなどを自動的に排出しています。しかし、人工毛は成長しないため、移植した部分には汚れがたまり細菌が繁殖しやすくなっているのです。そのため、切れて頭皮中に埋もれたままになっている人工毛から細菌に感染し、頭皮が炎症を起こしてただれたり化膿したりすることもあります。炎症を起こしたり化膿しているのは免疫反応の結果ですが、異物と戦っているために起こる現象です。
さらに、化膿したり炎症を起こした頭皮は、繊維化して硬くなり血行が悪くなるのです。
それによって、もともと生えていたまわりの自宅がダメージを受け、抜けてしまい生えてこなくなることもあります。
専門のクリニックにも、人工毛による植毛で頭皮にトラブルを抱えた患者さんが駆け込んできます。炎症を起こしたり化膿していて、まさに見るも無残な状態です。炎症や化膿を抑えるには、異物 えある人工毛を除去しなければなりませんが、毛穴の中で深く切れてしまっているので、これを取り除くのは至難の技です。このように危険を伴う術式であることから、人工毛の植毛はアメリカでは法律の上からも禁止されています。
日本では禁止されていないため、まだまだ施術しているところも多く被害の報告は後をたちません。なぜ、禁止されないのか、医療当事者である専門医にとっては不思議だといわざるを得ないのです。

o拒絶反応の心配がない「自毛植毛」
健康な髪が生えている後頭部から、皮膚といっしょに毛根ごと毛髪を採取して移植する薄毛治療法です。自毛植毛は医療行為にあたるので、医師に限って認められている施術です。
欧米では盛んに行われている方法で、イギリスのサッカークラブの名門プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテツドに所属するウェイン・ルーニー選手が、自毛植毛の施術を受けて大きな話題になりました。ルーニー選手は、20歳代前半からすでに薄毛が進行し、かなりな悩みのタネになっていたようです。そこでルーニー選手が選んだのが自毛植毛で、2011年6月に1度目の手術を受け、約2年後の2013年6月に2度目の手術を受けました。

その結果について、ルーニー選手はツイッターで次のように発信しています。
「フォロワーのみんな、僕は植毛の手術を受けたんだ。さすがに25歳でハゲるつもりはなかったからね。いまはすごく満足しているよ」
マスコミはルーニー選手の頭のようすをこぞって報道しました。手術前と比べてどう変わったのか、写真を見るかぎりかなり効果的だったようです。
自毛植毛は、麻酔を使う外科手術なので手術中の痛みはありませんが、術後麻酔が切れてくるとしばらくの間は痛みが残ります。植毛された髪の毛は術後いったん抜け落ちますが、移植された頭皮に髪の毛が生えてくるのです。これほ、毛包の多くがすぐにへアサイクルの休止期に人ることで、やがて成長期を迎えれば、自然に発毛していきます。
さらに、自毛植毛は人工毛植毛とは違って、自家移植になるので免疫反応の心配がありません。術後に拒絶反応による炎症や化膿はないのが大きく異なる点です。とはいえ、病院や医師の技量により成功の可否、痛み、仕上がり具合、定着率などかなり影響を受けます。

O自毛植毛のメリット・デメリット
自毛植毛のメリットは次のようになります。
人工毛植毛では拒絶反応のために術後1年程度で植えつけた毛が抜け落ちてしまうのに対して、自毛植毛では95%という高い定着率が確認されています。「日本皮膚科学会の男性型脱毛症の診療ガイドラインでは、Bランク、つまり「行うよう勧められる」と高く、これは、Aランク「行うよう強く勧められる」である「ミノキシジル」と「フィナステリド」に次いで高い評価となっています。
また、自毛植毛をすれば、あとは特別なメンテナンスが必要ないのが特徴です。
定着した頭皮は自分の自然な頭皮と同じです。時間がたつごとに周囲の髪と同化していくので全体的に自然な仕上がりになります。
これに対して自毛植毛のデメリットは、まず、移植できる髪の毛の本数に限りがあることです。
自毛植毛は後頭部や側頭部などから採取するため、髪の毛の本数がある程度限られています。つまり、毛髪の生える場所を移動しているだなので、髪の毛の全体量にほ変化がなく、どこから何本とったらよいのかプランニングが大切になります。また全体的に薄毛が進行していると頭皮の採取が行えないケースもあるのです。
頭皮を採取した後頭部と移植した部位には縫合の跡が残ります。髪の毛を短くしなければ目立つことはありません。ただし、移植した部位に関しては、髪の毛が生え揃うまでは縫合跡がわかります。ルーニー選手のケースでは、プレミアリーグが6月から3か月ほどオフシーズンになるので、術後の縫合跡をマスコミの目から隠すことができたのです。
高密度で植毛をすると生存率がよくないので、1回の手術で増やせる髪の毛の密度には限界があります。そのため必要な植毛をすべて行うためには、何度かに分けて施術する必要があります。
自毛植毛は医療行為とはいえ、保険がきかない自由診療になります。費用は移植する髪の毛の木数によっても変わりますが、ある程度高額にならざるを得ません。しかしカツラなどに比べれば、維持貴もかからないため長期的には安くなるといえるでしょう。
自毛植毛は薬品などによる副作用はありませんが、外科手術による症状としては、頭皮の知覚異常やしびれなどがみられます。いずれにせよ、手術前に適切に検査をし熟練した医師が手術をすれば、それほど心配することはありません。
さて、移植した毛髪はジヒドロテストステロン(DHT)の影響を受けて抜けることはないのでしょうか。もし、手術前と同じように薄毛になるのであれば、なんのための手術だったのかとなってしまいますよね。
でも、ご安心ください。移植された毛包は、もともとあった場所である後頭部などでの性質を失わないため、DHTの影響を受けることがないのです。そのため、どこに移植されてもしっかりとした硬い毛の性質を保ち続けています。

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